20年ぶりの先生とお雛様

  • 2021.02.21 Sunday
  • 21:52

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

先日、東京青梅に住んでいた頃にお世話になった茶道の先生と約20年ぶりにお話しする機会がありました。

電話で話す声はとてもお元気そうで、色々話しているうちに20年前の懐かしい出来事が思い出されました。

きっと二人ともそれなりに歳を重ねていますが、お話しする限りではちっともそんな感じはせず、20年と言う時間をギュッと端折った(はしょった)みたいな感覚でした。

 

久保先生の胡蝶蘭の写真

(先生から頂いた綺麗な胡蝶蘭。青梅に胡蝶蘭専門店ができたそうで、はるばるむつ市まで直送されてきました。)

 

電話したのが2月3日で、ちょうど今年の「立春」に当たる日でした。
先生は「立春なのでさっきお雛様を飾ったところなのよ」とおっしゃってました。

 

そして実は、その「お雛様」は20年前にお別れする時に、私が先生に差し上げた飯能焼のお雛飾りでした。

先生はそれから20年間、毎年そのお雛様を飾ってくれていたのです。

そして今年も飾ったその日に私が電話した、という凄いタイミングでした!

 

ちなみに、今年は1897(明治30)年以来124年ぶりに2月3日が立春となりました。

参考サイトhttps://www.jalan.net/news/article/518773/

例年の2月4日の立春であれば、まだ飾っていなかった訳で尚更びっくりしてました。

 

「このタイミングは何かご縁を感じますね〜」と二人で嬉しくなりました。

私はお雛様を差し上げたことをすっかり忘れてましたが(苦笑)、「お雛様」がしっかりと繋げてくれていたのでした。

 

飯能焼のお雛さま

(懐かしい気持ちで、同じ時に買った飯能焼のお雛様を飾ってみました。)

 

人は歳を重ねますが、飯能焼のお雛様は以前と何も変わっていませんでした。

そんな訳で、今年は特別な気持ちで迎える桃の節句となりました。

 

#お雛様 #飯能焼のお雛様 #桃の節句 #時間を繋げるお雛様 #人は変わっても焼き物は変わらない #変わるものと変わらないもの

 

カレンダーが座布団に♪

  • 2021.01.06 Wednesday
  • 23:07

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

2021年がスタートしました。

掛けてあるカレンダーも新しいものに変わりました。

 

タペストリーカレンダー001

 

お客様から、毎年家に飾ってきた当店の「タペストリーカレンダー」を座布団にしてほしいと頼まれました。

布製のカレンダーなので、捨てるのがもったいなくて取ってあったのだそうです。

 

タペストリーカレンダー004

 

預かったカレンダーがリメイクされて可愛い座布団が完成しました♪

ちょうどカレンダーの数字が座布団の下に入り込み、カレンダー感はなくなりました。

 

タペストリーカレンダー006

 

干支にちなんだ絵柄が描かれています。

絵柄の下に年号が入っていて、もう10年以上前のものまでありました。

出来上がった座布団を見ながら、その分だけ時間が流れてきたんだな…と感慨深くなりました。

 

新しくなった座布団は、お客様に大変喜んでいただきました。

 

タペストリーカレンダー005

 

振り返って、2020年は「新型ウィルス」一色の年でしたね。

世界中の誰も経験したことのない年になりました。

いまだに先が見えず、まるで映画を見ているかのような日々が続いています。

 

私たち呉服業界に関しても、かつて戦争以外にこれほど大変な時代はなかったのではないかと言われています。

これから呉服業という伝統ある仕事どのように続けて、きもの文化を伝承して行けるかの正念場の年になると思います。

 

ともあれ

世の中がどんなに変ろうとも、時はこのカレンダーのように次に進んでいきます。

あとで振り返って良かったねと言えるような年にできたら、と思います。

どうぞ2021年もよろしくお願い致します。

 

 

#タペストリーカレンダーで座布団 #紅型カレンダーリメイク #どうなる2021年 #時は流れる

 

着物で紅葉狩り2020

  • 2020.11.25 Wednesday
  • 13:18

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

今年は新型コロナウィルスの影響で着物を着る機会がほとんど無く残念な日々が続いております。

季節の行事もなく時間だけが刻々と流れ、いつの間にか紅葉真っ盛りになっていた10月最終日。

 

 

着物で紅葉狩り2020-5

 

せっかくなので

「コロナに負けないで気分をリフレッシュしよう!」

「大変な2020年に少しでも着物姿を残そう!」と着物で紅葉狩りに出かけました。

 

着物で紅葉狩り2020-3

 

目的地は下北の紅葉の名所「薬研渓流」。

当日は天候にめぐまれ日差しが強く感じるほどのお出掛け日和。

朝日に照らされた山々はきれいな色を帯びてちょうど見頃を迎えていました。

 

着物で紅葉狩り2020-2
 

さっそく綺麗な景色をバックに着物姿で記念撮影♪

着物でお出掛けしているのは私たちだけ、自然の中に着物姿のプチ贅沢時間♪

青い空と赤や黄色の山々、そして足元を流れる川のせせらぎに癒されます。

 

着物で紅葉狩り2020-4

 

おかげさまでコロナ禍を忘れて気持ちの良い時間となりました。

 

薬研紅葉狩り(後藤政枝と後藤唯一)

古い写真が残っているのですが、初代社長の頃から足を運んでいる薬研の紅葉狩りに今年も来ることができて良かったです。

着物で紅葉狩りat薬研♪(時代を超えて)

http://blog.kimono-goto.com/?eid=125

 

着物で紅葉狩り2020-8

 

 

そして今年はパートナーも一緒に来ることが出来ました。

2020年はいろいろなことが重なった特別な紅葉狩りになりました。

2020年の悲喜こもごもの記録として、ここに記しておこうと思います。

そんな2020年も残すところひと月あまり、今できることを考えて前に進んでいきたいと思います。

 

 

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ねんねこ袢纏の接客で

  • 2020.11.10 Tuesday
  • 15:35

 

先日30歳ぐらいの男性が来店されて、赤ちゃんを負ぶったまま羽織れる綿入れ袢纏が欲しいとの事でした。

いわゆる『ねんねこ袢纏』と言われるもので、私が子供の頃はどの家庭にもあったのですが、最近ねんねこ袢纏で赤ちゃんを負ぶっている人を目かけなくなりました。

以前はねんねこ袢纏を仕立ててくれる人が近所にいたものですが、今はそういう人もいなくなりました。

 

その方は懐かしい思い出があるので、自分の子供にもねんねこ袢纏でおんぶしてあげたいとのこと。

あいにく当店では扱っていなかったのですが、ねんねこ袢纏ではなく大き目の綿入れ袢纏をお買い上げいただきました。

 

綿入れ袢纏(赤)

綿入れ袢纏販売中♪ ↑赤縞袖付き10,000円+税

 

 

その後その方と話が盛り上がり、1時間ぐらい話をしてしまいました(笑)。

帰り際にその方から

「コロナ感染以降、買い物に行って人と話すことがほとんど無くなったけれど、今日は久しぶりにお店の人とこうやって話ができて嬉しかったです!」と言われました。

 

話を聞くと、コロナ禍でチェーンストアではセルフレジ形式になり、買い物に行ってもお店の人と話をする機会がほとんど無くなったそうです。

密を避ける世の中になり人と人の繋がりが薄くなっているのかな?って思いました。

 

食事会や飲み会など、人が交流する機会も減ってしまいました。

感染予防が進むほど人が接触しなくなり、感染は防げるけど人同士が直接繋がる機会が減っているんですね。

感染予防と人の繋がりの両立、なんとも難しいですね。

今回の接客でそんなことに気づきました。

 

いずれにせよ、コロナ禍の今だからこそ、感染予防には気を付けながら、

来店された皆様にはできる限りの誠実さと温かい心をもって丁寧に接客していこうと思いました。

 

お店では綿入れ袢纏販売中です♪

そちらもよろしくお願いします。

 

 

 

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久しぶりに着物でお出かけ

  • 2020.11.06 Friday
  • 17:37

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

2020年10月14日(水)にリンクステーションホール青森で開催された狂言特別公演を観劇に行ってきました。

コロナ禍の影響で開催できるか当日まで気が気でありませんでしたが、無事に開催できて何よりでした😊

 

2020年10月狂言観劇001

 

会場では新しい生活様式が至る所になされていました。

入口には新型センサーの温度計が設置されていて、座席も一席ずつ空けて密にならないような配慮がされていました。

また、観たいけど感染不安で会場に行けないという方のために、別会場からリモート鑑賞できるようにな工夫までされていました。

 

狂言観劇2020年003

 

コロナ禍でイベントを開催するというのは大変な苦労がある事と思いますが、細心の注意が払われた環境で安心して観劇することができました。

 

青森特別公演では

「蚊相撲(かずもう」

「川上(かわかみ)」

「樋の酒(ひのさけ)」

の3つの演目が上演されました。

今回も野村萬斎さんが演目の見どころをお話してくれたので、どれも楽しく観劇することができました。

蚊の精(妖精)が出てくる「蚊相撲」、蚊を精(妖精)にしちゃう狂言の世界は本当に面白いと思いました(笑)。

 

本来ならお客様に沢山声をかけて一緒に観劇する予定でしたが、コロナ禍のため最少人数でのお出かけとなりました。

また会場の売店はいつもは芋洗い(笑)みたいな人混みだったのが、コロナ禍ではそれも縮小。

全てがbeforeコロナとは違うのだと思いました。

 

狂言観劇2020年004

 

演者の皆さまも大変な日々が続くと思いますが、文化伝承の火を灯し続けて頂きたいと思います。

私たち呉服屋も厳しい環境が続いてストレスも溜まりますので、沢山笑ってちょうど良いリフレッシュになりました(笑)。

それと観劇前に食べた「川よし」の鰻も最高でした!

何事も一流ってすごいと実感しました。

 

今回の公演が行われた後、県内ではコロナ感染が急拡大したので、ギリギリセーフのちょうど良いタイミングのお出かけだったと思います。

 

 

狂言観劇2020年002

↑翌日には東奥日報に大きく掲載されていました。

 

 

まだまだwithコロナが続きます。

色々と気をつけながら楽しむようにしていけなければなりませんね。

今回の公演は「新型コロナウィルス終息祈願特別公演」となっておりました。
一日も早いコロナ感染の終息をご祈念申し上げます。

 
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久しぶりの展示会

  • 2020.10.30 Friday
  • 15:18

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

2020年はコロナに振り回され、あっという間に紅葉のきれいな季節になりました。

 

紅葉の季節

 

さて、当店では10月25日(日)より展示会を開催しています。

コロナ禍の影響で当店では展示会を控えておりましたので、しばらくぶりの展示会開催となりました。

 

2020年10月展01

 

 

withコロナ時代を迎え、新しい生活様式と言われていますが、当店でも皆様に安心してご来場いただけるように感染症対策をしっかり行って開催しております。

 

6つの取り組み

 

久しぶりにご来場いただいた皆様は、会場に飾ったきれいな着物を見て喜んでいただいております。

着物には工芸品のような「美しさ」や「優雅さ」を見ることもできますし、手仕事の着物や日本古来の文様に「和み」を感じることもできるので、そんな着物を見ると気分リフレッシュしていただけるのだと思います。

 

2020年10月展02

 

秋から冬のこれからの季節は、着物を着るにはぴったりな季節なので、少しずつ着物生活が日常に戻ってきていただければと願っております。

 

2020年10月展03

 

また、コロナ禍が落ち着いてきたときの楽しみとして、今から少し未来の着物のことを考えてみてはいかがですか?

お時間ありましたらぜひリフレッシュしにお出かけください。

 

 

仕事の意味が問われる新しい時代

  • 2020.09.30 Wednesday
  • 15:04

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

コロナ禍の影響もあり、しばらくぶりの投稿になってしまいました。

2020年、突如現れた『新型コロナウィルス COVID-19』は人々を不安と恐怖に陥れました。

約半年が経った9月現在でも、未だ有効な手立てが無く、未知のウィルス感染に不安を抱く日が続いています。

 

そしてコロナ禍は我々呉服業界にも大変な打撃となっております。

感染当初はマスクを手作りして困っている方々のお役に立てた事もありましたが、一方で新型コロナウィルスは着物を着る機会をことごとく奪っていきました。

コロナ禍の影響で、卒業式、入学式、結婚式、式典、お祭り、発表会など着物を着るイベントがみんな中止になりました。

感染の不安状態では着物を着ることができないのです。

 

ただ、感染拡大の第二波がピークを過ぎたあたりから、少しずつ世の中の空気感が変わってきたように感じます。

ウィルス発生から時間が経ち、防止対策も浸透して、みんなが少しずつ『コロナ慣れ』してきたのかもしれないですね。

このまま収束してくれたら一番良いのですが、そんな訳にもいかないでしょう。

いつまでもこのままではいられないので、感染対策をしっかり行いながら以前のような生活を送ろうという、

まさに『withコロナ時代』の到来ですね。

 

 

当店でもウィルス感染予防対策をしっかり行っており、むつ市感染症対策あんしん店舗175号にも認定されました。

むつ市安心店舗175号認定証

 

むつ市の「お客様のための安心・安全のための6つのとりくみ」の他にも

青森県の「新しい生活様式」にも対応し感染拡大の防止に努めています。

むつ市の安心安全の6つのとりくみ

 

そしてwithコロナ時代の到来は

『仕事の意味が問われる新しい時代』の到来

だと感じています。

 

 

・『求められている物事が仕事』

コロナ禍で人々のライフスタイルは一変しました。

withコロナ時代に求められる事は何か?

今こそ商売の基本にしっかりと向き合う時なのだと感じています。

 

 

・『人の喜びを喜びとする』

そして、どうすればwithコロナ時代でも喜んでもらえるか?

この機会にしっかりと見つめ直して行きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

コロナ禍で気づかせて頂いた「つながり」と「商い」

  • 2020.05.10 Sunday
  • 18:27

 

前回のブログから約5カ月、まさかこれほど世の中が変わるとは想像だにしていませんでした。

 

『新型コロナウィルス COVID-19』

 

1月頃から報道され瞬く間に世界中に感染拡大し、日常が一変してしまいました。

 

もしかしたら目の前の人が感染者かも…もしかしたら自分が…人々を見えない恐怖に陥れました。

しかもウィルスが自ら広まるのではなく、人々がウィルスを広めるという皮肉。

グローバル社会の一番の強みが、感染症ではウィークポイントに。

 

海外へ行くことはもとより、県外への移動もままならず、まるで何十年も昔に逆戻りしたみたい(苦笑)。

 

手作りマスク002

 

この状況で今できる事は何か?

大変な中に何かを見つけられないか?

そこで3月上旬から取り掛かった『手作りマスク』

あれから2か月、ほぼ毎日マスクの日々でした(笑)。

 

・商売の基本である『求められている物事が仕事』

・恩師の言葉『人の喜びを喜びとする』

・『まちゼミ』から派生した繁盛店研修での『オリジナル商品開発』の学び

いろんなものが繋がった結果だと思います。

 

手作りマスク001

 

コロナ禍で困っている人やお店を繋ぐ取り組み『WIN-WINプロジェクト』が立ち上がった際に、

主催の(一社)むつ青年会議所(JC)さんから声を掛けて頂いたことで、手作りマスクの事が多くの人に広がりました。

『WIN-WINプロジェクト』 http://mutsu-jc.com/winwin/

 

WINWINプロジェクト

 

ネットを見た、テレビで見た、新聞で見たという方から注文を頂き、今まで繋がることが無い方と繋がる商いになりました。

決して本業では無いので、売り上げにはほとんど寄与しませんが、マスク不足で困っている方のお役に立てたのは事実です。

 

手作りマスク(男物)

 

今必要とされている事ができて良かった、皆様から喜ばれて純粋に嬉しいと感じました。

これまでの商いとは違う体験ができたような気がします。

 

今回のことについて読売新聞にも掲載して頂きました。

 

読売新聞20200504後藤憲和

読売新聞2020年5月4日(月)県内情報

 

掲載された記事を見て注文を頂いた方には

「同じ大学だったから嬉しくて!」という方もいてびっくり!(笑)

コロナ禍がご縁で全国の色んな方と繋がることができました。

 

マスクが届いた報告を頂いたり、「可愛い柄で娘が喜びます」「今度遊びにいらして下さい」とまで言われたり、なんだかとってあったかくなりました。

 

他にも色んな「気づき」がありました。

「既存の枠を越えた繋がり」

「自分と相手の視点の変換」

「デジタルツールの重要性」

「時代に合わせた販売体制の見直し」

「とりあえず、まずやってみる」

「ライフスタイルの見直し」

「立ち止まる・休むことの重要性」

 

 

ある意味コロナ禍がなければ気づかなかったことです。

全てがマイナスな物なんて無いものだな、と感じています。

 

ムチュビエで疫病退散!

疫病退散の「アマビエ」とむつ市のイメージキャラクター「ムチュラン」も繋がりましたね(笑)

 

最近は、ようやくコロナ禍が収まってきたニュースも耳にするようになりました。

この出来事が収束した先がどうなっていくのか?

次に何をすれば良いのか?

着物屋としてできることは何か?

そして、これからどう繋がっていくか?

次なる課題が始まっています。

 

 

 

 

 

 

受け継がれる着物

  • 2019.12.31 Tuesday
  • 12:34

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

2019年も今日で終わりですね。

今年は「平成」が終わり、「令和」の時代になりました。

元号が変わる年を経験できる回数は人生でそれ程無いと思いますので、今年は記憶に残る貴重な年だったと思います。

 

さて私事ですが、昨年白井社長が亡くなられた際に、アンサンブルの着物を形見分けで頂戴しました。

白井社長と私では身長が全然違うので、そのままでは着物丈が短すぎて着れません。

(腕の長さも違うので、もちろん裄も寸足らずです。)

 

紬アンサンブルの写真001紬500ピクセル

 

こんな場合は、「洗張り」をして仕立て替えるのが一番です!

一度着物をほどいて反物に戻してから、仕立て直すことで希望寸法に着物が生まれ変わります。

 

紬のアンサンブルの写真002

↑洗張り直後の写真です。

 

頂いた着物は内揚げがたっぷり取ってあったので、私の身長でも十分寸法が出せるものでした。

 

紬のアンサンブルの写真007600ピクセル

 

ただ、今回ひとつ気になったのが羽裏でした。

裏勝り」と言って、男の着物は「見えない裏地」にこだわりたいのです!(笑)。

 

紬のアンサンブルの写真003600ピクセル

 

そこで、これまた以前にお客様から頂いたお気に入りの羽裏があったので(これも着用してたもの)、今回の仕立て直しで使わせて頂くことにしました。

 

紬のアンサンブルの写真004600ピクセル

 

そんな訳で、「頂いた着物」と「頂いた羽裏」で自分サイズの男紬アンサンブルが完成しました!

このように、何年も前の古い着物を、新しく生まれ変わらせることが出来るのも、着物の素晴らしいところだと思います。

 

紬のアンサンブルの写真006600ピクセル

 

時代も変わりました。着物も生まれ変わりました。
恩師から受け継いだこの新しい着物で、新しい年をスタートしたいと考えております。
それでは
今年一年間お世話になった皆様、大変ありがとうございました<(_ _)>
どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

お世話になった白井夫妻〜平成から令和へ〜

  • 2019.12.14 Saturday
  • 12:43

JUGEMテーマ:着物 きもの

 

2019年11月、お世話になった白井社長の奥様が逝去されたとのお知らせが届きました。

昨年白井社長が亡くなって以来、ちょうど1年ぶりに東京青梅市へ。

 

白井暁子さま葬儀写真

平成7年〜平成12年。

呉服屋の修業中、まだまだ未熟な丁稚小僧だった私に、呉服屋としての必要な礼儀作法や、掃除の仕方などをみっちり躾けて頂きました。当時教えられた事は身体に染み込んでいて、今でも日々の振る舞いの基本になっていると思います。

 

白井夫妻の写真

 

白井夫妻には子供がいなかったので、丁稚修行生は子供のようなもの。

そして呉服屋の息子は、ある意味ボンボン育ち(笑)。

そんな若者を甘やかさず『厳しく躾ける』という『奥様なりの役目』をしっかりと果たされた方だったと思います。

 

白井夫妻の写真しの友


奥様は、書道、茶道、着付け、美容、料理、社交ダンスまでこなし、まさに「出来る女性」でした。
白井夫妻の写真ダンス
今振り返ってみると、
丁稚生に厳しくするからには、それに見合うだけの人間であろうとして、自分にも厳しかったのかもしれません。
その反面、修業を終えてからの奥様は、会いに行くといつも温かく迎えてくれるのが印象的でした。
白井夫妻の結婚式の写真白井500ピクセル
白井社長夫妻の結婚〜晩年のお写真を拝見しながら、お二人は自分の人生をしっかりと生きられたのを感じます。
そういった生き様も教えて頂けたと感じています。
白井夫妻の写真お祭り
白井社長と奥様にお世話になった事や頂いた御恩は忘れません。
どうぞ安らかにお眠り下さい。
合掌

 

 

しらい丁稚性の集合写真

 

今回、奥様の葬儀には全国から11名の丁稚卒業生が集まりました。

時代は『平成』から『令和』へ

『平成』時代に修業した私たちですが、

『令和』になり、大きな節目を迎えたように感じています。

 

さて、これからの新しい時代をどう生きるか?

『令和』時代に呉服屋にできることは何か?
きっと白井夫妻は、私達の様子を天国から興味深く見守っているでしょうね〜(笑)

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編集者:きもの後藤  三代目 後藤 憲和

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